活動実績
「せとうち讃岐ジオガストロノミーツーリズム」事業
概要
「せとうち讃岐ジオガストロノミーツーリズム」事業は、香川県が持つ独特の地形、気候風土(ジオ)と、そこから生まれた食材、そしてそれらによって育まれた食文化を、「ガストロノミーツーリズム」として提供することを目指すものです。観光庁の「地域一体型ガストロノミーツーリズム推進事業」として採択され、地域の食の魅力を地球科学的な視点と結びつけ、新たな価値を創造・発信することで、高付加価値型の観光コンテンツを造成し、地域活性化を図ることを目的としています。具体的には、ジオと食のストーリーを紐解く「ジオグルメ」の開発や、それを体験できる観光ツアーの造成、ガイドの養成などが行われました。
ジオリブ研究所の役割
本事業は、観光庁の「地域一体型ガストロノミーツーリズムの推進事業」に採択されたもので、「せとうち讃岐ジオ・ガストロノミーツーリズム研究会」が中心となって実施しました。この研究会は、香川大学が中心となり、香川県観光協会、株式会社穴吹トラベル、ジオリブ研究所など、官民学の、観光、食など各分野の協力団体で構成されています。
期間と経過
2023年9月にキックオフセミナーが開催され、本格的に事業がスタートしました。その後、2024年2月には事業活動報告会が開催されるなど、2023年度から2024年度にかけて継続的に実施された事業です。現在も継続的な取り組みとして、香川大学を中心として進められています。
成果
本事業の成果として、香川県の「大地」と「食文化」が融合した「せとうち讃岐ジオグルメ」が開発・発表されました。これは、地元を代表する料理人の協力のもと、香川県産の食材をふんだんに使ったコースメニューであり、各食材にまつわるジオストーリーの解説を聞きながら味わうという、貴重な食体験を提供しました。また、小豆島や三豊市などでモデルツアーが実施され、参加者は地域の食とジオの繋がりを体験しました。これにより、香川県の持つ独特の魅力を再認識し、高付加価値な観光コンテンツとして発信していく基盤が構築されました。特にインバウンド観光客に対して、単なる食事ではなく、その背景にある大地の恵みや歴史、文化を伝えることで、より深い感動と満足を提供し、地域への関心を高めることに貢献しています。