せとうち讃岐ジオ・ガストロノミーツーリズム事業の２大アウトプットのひとつ「ジオグルメ」の発表会が12月22日高松国際ホテルで開催されました。

「ジオグルメ」とはその地域独自の地質や地形が背景にあって得られる海や山の食材や調味料を使い、地域伝統の料理法にアイデアを得て創作された料理のこと。

今回のジオグルメメニューは巽所長によるジオストーリーレクチャーを基に、高松国際ホテルの松原総料理長と岡本日本料理長にメニューとレシピを考案してもらい、それに巽所長とジオリブ主任研究員の大引先生（辻調理師専門学校）がアドバイス、更にブラッシュアップされた料理が当日発表されました。

オードブルのハマチのマリネに例をとれば、１億年前の地球脈動で誕生した花崗岩由来の水捌けの良い大地で育つ金時人参とみかんの風味豊かなソース。瀬戸内海の早瀬で育ったオリーブハマチは塩と砂糖をあてて脂の臭みを抑えた見事なものでした。

和洋の変化をつけ、讃岐うどんやカンカン寿司など郷土料理、伝統料理も採り入れたメニュー構成の卓抜さには、池田香川県知事をはじめとする招待客、関係者はじめ一般のお客様も大層満足されたご様子でした。

ありきたりの地産地消でなく、こういうストーリー性を持ったグルメが人々の知性と歓声に響くのだということを確認できた一日でした。