活動報告

新潟県観光協会主催のファム・ツアー「大地の恵みを感じる旅」に招聘、参加してきました。

2023年09月28日
9月21、22日新潟県観光協会にお招きいただき、「大地の恵みを感じる旅〜絶景×日本酒」ファムトリップに参加してきました。
先ずは新潟の里山料理を味わうべく、南魚沼市の「欅苑」さんに。築150年の古民家を改造した人気の料理屋さん。近くの山で採られた山菜や川魚を女将さんが自分で一手間かけて料理されている。それは都会からの訪問者にとって最高のご馳走。
そこからシルバーラインと呼ばれるトンネルだらけの酷道?を走って奥只見湖へ。そこで待ち構えていたのは観光船での船上sake party 。新潟の大地の恵みである米と酒。その源は水。日本海を超えて来たモンスーンが越後山脈に当たって雨や雪を吐き出す。水の源である現場をクルーズしながら、巽所長による美食地質学の講義を聴き、新潟89蔵全ての日本酒から好みのお酒を味わうという贅沢。

その夜の宿泊は「里山十帖」。雑誌「自遊人」の編集長岩佐さんが理想の宿を求めて作り上げた予約困難ホテル。泊まってみて人気の秘密がわかりました。決して豪華ではないが、遊び心ある仕掛けがリラックスを生む館内、客を喜ばせたいという熱意に溢れたスタッフたち。その代表が客たちが目的としてやって来るレストランの桑木野シェフでしょう。彼女の創り出す料理は正統的に見えてあちこちに意外性が仕掛けられていて、いちいち驚かされる。そして客自身も料理創りに参加することを促される。典型は朝食での味噌汁作りではないでしょうか。大いなる自然があり、その自然を凝縮したような料理があり、その料理に集中できる環境が提供される。予約困難も無理はないと思わせるお宿でした。

翌日は地元南魚沼が産んだ画家富岡惣一郎氏の「トミオカホワイトミュージアム」に立ち寄り、ガイド付きで先品を鑑賞。私は彼の作品群を「ジオアート」と呼んでもいいのではないかと実感。
お昼は新潟ガストロノミーアワードChefs choise賞を受賞しているミシュラン蕎麦店「宮野屋」で昼食。気前よく盛られた山菜と姫鱒の唐揚げ。そして伝来のへぎそばを味わいました。更にダメ押しの如く、地酒の玉川酒造さんに立ち寄り、「雪室」を利用したお酒の仕込みを見学、自慢のお酒も各種いただきました。
「豊かすぎる食と自然」ー当地のポテンシャルを頭と目と舌で感じ尽くした二日間でした。ああ、贅沢、贅沢。