活動報告

「佐渡ー美食地質学の旅」に行って来ました。

2023年06月20日
ジオリブチームは6月7日から10日まで新潟に出張してきました。伊丹空港から飛び立った飛行機はやがて北アルプスを眼下に見下ろしながら一路新潟空港へ。空港では今回の出張の仕掛け人である新潟観光協会のスタッフが待ち構えています。
先ずは新潟の地形を高いところから把握すべく、「朱鷺メッセ」の最上階展望階へ。遠くまで広がる「米どころ」越後平野。神戸のようなチマチマした坂道の多い土地柄に住む私などはそののっぺりとした地形にある種の大らかさ、豊かさを感じずにはいられません。もちろんその「恩恵」は大きく蛇行する信濃川がもたらした水害という「試練」の歴史と裏腹だった訳ですが。
そうこうするうち佐渡へ向かう船の出航時間が来て隣接するジェットファイルの船着場へ。約1時間の快適な船の旅で佐渡に渡ります。
翌日は早朝より東京から来られた取材班のエディター、ライター、カメラマンさん達と合流。宿根木海岸をめざします。ここは佐渡ジオパークのジオサイトの一つ。およそ1300〜1400万年前に噴火した海底火山の溶岩が水中で冷え固まりやがて隆起。それが波によって侵食を受けた結果、この異形の造形美を持った海岸となりました。
宿根木はたらい舟で有名な港。地元では「ハンギリ」と呼ばれるこの小舟は小磯に住むアワビやサザエを採るのに小回りが効くので重宝され、かつては結婚の際の嫁入り道具として扱われたほど。隣の深浦漁港で漁師さんが採ってきてくれたサザエをもらい、宿根木のレストランに持ち込んでアヒージョにしていただきましたが、その美味しかったこと。
最後の撮影地は世界歴史遺産登録をめざす佐渡金山。お決まりの「道遊の割戸」でパチリ。そして巽所長はエディターさんの取材に答えて「佐渡の美食地質学」をショートレクチャー。この旅の模様は来年2月、発行部数100万部を超えるさる会員誌に掲載されます。