活動報告

<東京学芸大学×辻調>第1回「食と環境」オンライン公開セミナーで巽がキーノートスピーチとトークセッションに出演しました。

2022年07月17日

7月16日、巽所長が表題のセッションに出演し、「江戸野菜の美食地質学」と題した基調講演を行いました。関東ローム層に覆われて耕作不適な武蔵野台地が広がる江戸における野菜栽培の促進は、江戸幕府にとって重要政策課題の一つだった。現在まで引き継がれる江戸野菜はどのように成立したのか?人々の営みを「美食地質学」で紐解きました。

(以下、辻調理師専門学校のホームページより)

辻調理師専門学校(大阪市、校長:辻芳樹)は、東京学芸大学 環境教育研究センター(小金井市、センター長:椿真智子)と共同で「食と環境」をテーマにしたオンライン公開セミナーを開催いたします。
本セミナーは、東京学芸大学と辻調理師専門学校の「環境×農業×食に関わる教育についての多様な研究開発」の一環として開催するものであり、「食」を中心とした環境教育の推進・普及を目的としています。日本や世界の現在・過去・未来における「食と環境」をめぐる実態や課題を通して、「食・食文化・食行動」への理解と、未来に向けたライフスタイルについて共に考え学ぶ機会にしていきたいと思います。

第1回の公開セミナーは、「食と地質&地理のおいしい関係」と題し、武蔵野台地における江戸野菜の成立や、自然環境を基盤とした生活文化について学びます。第1部のご登壇は、NHKスペシャル『列島誕生 ジオ・ジャパン』出演や毎日新聞『美食地質学入門』連載でおなじみの巽好幸氏(ジオリブ研究所所長/神戸大学名誉教授)です。また、人文地理学をご専門とされる椿真智子氏(東京学芸大学 環境教育研究センター長)に解説いただき、武蔵野台地とその周辺について深掘りします。第2部では、日本料理教員である大引伸昭(辻調理師専門学校)が加わり、料理の視点から、「おいしい」鼎談をおこないます。悠久の時を振り返り、地球や大地からの贈り物である豊かな食について語り合います。ぜひご視聴ください。

なおこのセミナーは全6回にわたって開催されます。興味を持たれた方はこちらのサイトもご覧ください。

(当日のトークセッションウェビナー画面より)